2006年7月20日木曜日

三行日記196

 アクセス解析曰く、『翔べないカモメの物語』でここが当たったみたい。証拠
 マジか! マジか! と一人喜ぶ。大喜び。わーい。なんとなく、嬉しいんだ。
 次は『デニッシュは7コール』で当たりますように。誰か来ないかなー。ほれほれ。

2006年7月19日水曜日

三行日記195

 困った! 
 えー、あー、うー。
 うー。ほしいなあ……。

三行日記194

 およそあと80年。
 困った。永いなあ。
 今の密度で生きていたら、たぶん僕の体よりも先に精神が参ってしまう。

2006年7月17日月曜日

三行日記193

衝動・イマジネーションは授業中でもお構い無しにやってくる。
一分一秒で失われていくから留めておきたいのだけど、手では間に合わない。
PDA(だっけ?)があれば、と思う今も授業中。ああもどかしい。

1 長い夜の過ごし方

 真夜中、糸車はカラカラと乾いた音を立ててゆっくり回る。
 老婆は何十年もそうしてきたように、小さく縮んでしまった手で糸を紡ぐ。老婆の呼吸は穏やかに、そのリズムは糸車の音と調和し、永らく雲に隠れた月光がうっすら窓辺を照らし出したとき物語は語られ始める。
 幸せな話は黄色い糸で、哀しい話は灰色の糸で。老婆に初めて孫が生まれた日は赤い糸。途絶えることなく続く老婆の記憶は現在から過去へ一秒一秒、確かな糸として紡がれる。カラカラと音を立てて回る糸車の足元には、色とりどりの糸が螺旋を描きながら蓄積されていく。
 老婆はいつしか高く澄んだ声で唄う娘になる。その娘の前では神様も小さな男の子になり、膝を抱えてじいっと娘の物語りに聞き入っていた。
「これで私のお話はおしまい」
 小さな女の子と男の子は互いの感触を確かめ合うように強く手を握り合って歩いていく。
 糸車は惰性でカラ、カラ、と回り、やがて止まる。



 小説書きさんに50のお題より。
 寡作と言われたのが密かにショックなようです。ほれほれ。どーしてくれんじゃい。
 ……次のお題は『地図にない国』。らしい。です。

2006年7月13日木曜日

三行日記192

 バイトの帰り道、自転車を取りに寄った大学の、
 整理整頓がなされた広い机の隅にぽつんと置かれた水色のハンカチを見つける。
 ここで、彼女はまた泣いたのだろうね。

2006年6月20日火曜日

シロクマ通り

 うち棄てられた路地裏は迷路であり、家々の窓から零れるまるくて暖かい灯は、堆積する闇を他所へ乱暴に追いやる。
 路地裏の隅の暗がりから子供たちは、か細く弱弱しい手を伸ばし、僕らに救いを求める。しかし僕らは歩みを止めない。彼女は僕の手を引く傍ら白い傘をゆったりと上下させ、ベージュのコートの裾を翻しながら路地裏を行く。
「ここでは、彼女がいちばんえらいのよ」
 昔、誰かが僕の耳に囁いたのを思い出した。

 彼女はやがて一人の子供の前に立つ。子供は怯え顔を伏せていた。なんとなく、睫毛が長いなと思う。
「行きましょう」
 残酷な顔で微笑む彼女の顔を子供はじいと見ている。彼女は子供に手を差し伸べ、もう一度「行きましょう」と言う。
 子供は彼女の言葉を受け入れ、彼女の妹になる。
 左手に白い傘を持ち右手で妹の手を引き路地裏を行く。彼女が、ここではいちばんえらい。
 石畳を踏むヒールの音が左右の壁を駆け昇る。音は雲のない夜空に拡散し、彼女の新たな妹の誕生を路地裏中に知らせる。
 夜が明けたら、幸せな姉妹は僕と子供たちを残してカフェテリアへパンケーキを食べに行くのだ。







 MSGP2006一回戦【シロクマ通り】に出したもの。
 まけたー。わー。

 いろいろな人から、「タイトルから遠い」と突っ込まれました。うん、遠いと思う。遠くしたもの。
 三回戦以降の縛り対決をやってみたかったのですががが。来年またがんばるさー。