2007年11月28日水曜日

朗読会

・一週間くらい前にマメBOOKSの朗読会@高円寺に行ってきましたことよ。道に迷ったのは言わずもがな。
・空虹桜嬢と一年ぶりに再会。
・女王様の左斜め後ろに陣取る忠犬っぷりを如何なく発揮(地味に)。
・で、女王様の髪のカーブ具合をたっぷり堪能。
・栗田さんは相変わらず凄い。
・途中の来場者参加型企画に参加して、おみくじ超短編を引く。おヒゲ作「ツノ」を朗読していただく。わーい。
・赤井さん二連覇おめでとうございます。ぱちぱち。
・朗読会終了後はバイトのため退散。色々お話とかしたかったのになー。

 という具合。
 気付けば11月も終わりですねえ。きゃー。

2007年11月11日日曜日

白い棺

「白い棺」

 明かりのない夜道を、白い棺を担いで歩く一行がある。一行は皆黒服に身を包んでいるため、白い棺だけがボウと光り浮かんでいるように見える。
 一行は山の方から来て海へ向かっている。棺を流すためだ。夜のうちに棺を流し、死者は天に昇らなければならない。昇れなければ魂が消滅してしまうのだ。御天道様が強すぎるが故に。
 音のない浜辺に棺を下ろし、心なしか明るくなってきた東空を背負いながら一行は棺を海へと送り出す。白い箱は波の寄せて返す律に沿い沖へ沖へと進んでいく。いつか水平線の彼方に達したとき、死者の魂は天に到達するのである。

 今朝はそういう夢を見た。右手を握り、開き、見下ろす。いつか自分がそうなったときも、誰かが送り出してくれるのだろうか。葬式があるのは遺された人のためであると思っていたけれど、誰のためでもなく自分のために、そういう人が居て欲しいと今は願う。



 今年も文学フリマに顔を出してきましたことよ。
 今年の収穫物ははやかつ作品集と超短編マッチ箱第七号。うまうま。
 お会いした方々も相変わらず元気そうでなにより。
 ねたかんとは友達以上恋人未満忠義の仲を再確認出来て喜ばしい限り。脳内亭さんも相変わらず有難い。

2007年11月5日月曜日

タイムカプセル

「タイムカプセル」

 タイムカプセルを籠に盛り、ブン、と空に向かって力いっぱい投げつける。太陽と重なり合って一瞬だけ蒸発した後にばらばらとタイムカプセルが落ちてくるが、中には落ちずに消えてしまうものもある。それこそが本物のタイムカプセルだ。どの未来に落ちるか定かではないけれど。

 *

 こつん、と頭に何かが当たって地面に落ちた。真鍮で出来た野球のボールみたいなそれは一見すると金属であるが持ってみると驚くほど軽い。どこから降ってきたのか見上げてみるが、空は夏の色。と、遠くからセスナの唸り声。後でタイムカプセルと知るそれを右手に今はただぼうと空を見ている。




 妹が「大学は楽しくなさそう」と言うので理由を聞いてみたら、「あんた(オイラ)が楽しくなさそうだから」だそうな。取り澄ました様子がそう見えるらしい。自覚はないけれど。
 楽しいか楽しくないかで言えば楽しいけれど、巷の大学生みたいにわーっと騒ぐ楽しみ方はしないだけなのだよ。御隠居みたいな余生。