2006年10月20日金曜日

7 もう一度会いたい

 会いたいのか、と訊ねると、その子供は目をぎゅっと瞑って、「とっても会いたい」と言った。
 だけど君は知らない。
 君がその小さな舌をきゅうっと詰まらせているときに、「っ」の窄まりの中でその人たちが微笑んでいたことを。そして今、ぼくはそれを言おうか言うまいか迷っている。




 次は「あかずの間」。
 つらつらと長いものを考えていたのだけども、結局こちらで。

 ちょびっと改稿。

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