三つ葉のなだれ
2007年5月18日金曜日
駄神
「駄神」
「神さま神さま、今年こそ僕に彼女をください」
「先着百人までしか叶えられん」
「じゃあ宝くじを」
「金運は専門外じゃ」
「何なら出来ますか?」
「日常のささやかな幸せ作りが専門、ありがちな願い事ならいくらか」
「例えば?」
「空を見て素直に『綺麗だなあ』と思える、とか」
「じゃあそれで」
「わかった」
未練がましく五円玉を放りその場を後にする。鳥居をくぐって見上げた空は、青。時々吐息の白。
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